飲酒率(いんしゅりつ)とは、飲酒を行う人の割合のこと。

日本の飲酒率

厚生労働省の定める飲酒率の定義は「1年以内に1回以上飲酒した人の割合」である。また、飲酒習慣のある者の割合(飲酒習慣者率)の定義は「週に3回以上飲酒し、飲酒日1日あたり清酒換算で1合以上を飲酒する人の割合」。飲酒率と飲酒習慣者率は混同しやすいので注意が必要である。

厚生労働省の2008年の調査によると、飲酒率は男性が83.1%、女性60.9%で、20代前半に限ると男性が83.5%、女性が90.4%であり、女性が男性よりも上回っており、女性の飲酒率は増加していると報告されている。また、2008年の飲酒習慣者率は男性35.9%、女性6.4%、そのうち20代の飲酒習慣者率は男性19.0%、女性4.3%となっている。

このように妊娠可能年齢女性における飲酒率は年々増加しており、さらに妊娠中に飲酒したことのある人の割合も他国と比べて高くなっているため、妊婦のアルコール摂取によって引き起こされる胎児性アルコール症候群の発生率の増加が懸念されている。

アメリカの飲酒率

米世論調査会社「ギャラップ」の調査によると、2010年現在の飲酒率は67%で過去25年間で最高の数値を記録したと報告されている。

飲酒率に対する対応

日本では、21世紀における国民健康づくり運動(健康日本21)として、国レベルで健康政策を行っているが、そこでは飲酒率自体についての言及は基本的に無いものの、1日に平均純アルコールで約60gを越える多量飲酒者率(1996年、男性 4.1%、女性 0.3%)の減少と、未成年の飲酒率(1996年、中学3年生男子 25.4%、女子 17.2%、高校3年生男子 51.5%、女子35.9%)をなくすことを目標としている。

脚注

関連項目

  • 喫煙率
  • 胎児性アルコール症候群
  • 21世紀における国民健康づくり運動

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