C型アルドラーゼ(しいがた - )とは、A型アルドラーゼ・B型アルドラーゼと同じくアルドラーゼの一つで、脳特異的酵素である。

概要

C型アルドラーゼ(英Aldolase C, EC 4.1.2.13 *[1])はフルクトース-1,6-ビスリン酸アルドラーゼ(A型アルドラーゼ)のアイソザイムである。脳に局在し、小脳に最も多い。

発見の歴史

1989年、カナダのリチャード=ホークスらは特異的モノクローナル抗体でほ乳類の小脳を免疫組織学的に染め、13本の平行な縦縞を発見した。これは小脳のプルキンエ細胞だけを染めていた。この抗原はゼブリンと命名され、下等なほ乳類から猿、ヒトの小脳に共通して同じ構造が見つかったので、注目が集まった。その後、抗原のクローニングが行われ、C型アルドラーゼであると判明した。C型アルドラーゼは九大の掘らによって別にクローニングされていた。

機能

機能はよく分かっていないが、プルキンエ細胞の軸索小丘に局在する。細胞内mRNAを検出するin situ ハイブリダイゼーション法では、小脳にはゼブリンと同じく13本の縦縞構造を示す。他にもあり、NGF受容体・興奮性アミノ酸トランスポーター4(EAAT4)などである。これらの縦縞構造は別の機能をもつと考えられる。なぜなら、小脳の外傷でNGF受容体は縦縞がなくなり均一な発現になるが、ゼブリンの縦縞構造は保たれたためである。 またラットのゼブリンは生後哺乳中まで均一な発現をするが、離乳期に縦縞発現に変わるといわれている。

遺伝子

遺伝子記号はALDOCでNCBI*[2], MIM *103870

参考文献

外部リンク

MeSH Aldolase C *[3]


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