第10代マールバラ公ジョン・アルバート・ウィリアム・スペンサー＝チャーチル（John Albert William Spencer-Churchill, 10th Duke of Marlborough, 1897年9月18日 - 1972年3月11日）は、イギリスの貴族。爵位を継承する1934年までブランドフォード侯爵（Marquess of Blandford）と呼ばれた。
イギリスのロンドンで第9代マールバラ公チャールズ・スペンサー＝チャーチルと最初の妻でアメリカの鉄道事業の一族の娘コンスエロ・ヴァンダービルトのもとに生まれた。1934年の初代マールバラ公ジョン・チャーチルから代々続く継承の前まではライフガーズ中佐であった。1937年から1942年までウッドストックの市長であった。
家族
1920年2月17日、ロンドンで最初の妻オナラブル・アレキサンドラ・メアリー・カドガン（1900年2月22日 - 1961年5月23日）と結婚。彼女はカドガン伯ジョージ・カドガンの息子のチェルシー子爵ヘンリー・カドガンの娘である。2人の息子、3人の娘をもうけた。
- サラ・コンスエロ・スペンサー＝チャーチル（ロンドン、1921年12月17日 – 2000年10月13日）
- 1922年1月17日、St Margaret's Westminsterで洗礼を受ける。1943年5月14日、ウェストミンスターでエドウィン・フェアリマン・ラッセル（1914年7月15日 - 2001年12月22日）と結婚し、セレナ・メアリー・チャーチル・ラッセル（1944年生）、コンスエロ・サラ・ラッセル（1946年生）、アレキサンドラ・ブレンダ・ラッセル（1949年生）、ジャクリン・ラッセル（1958年生）の4名の子をもうけたが、1966年10月7日、アメリカのネバダ州リノで離婚。1966年11月11日、ガイ・バーゴスと再婚したが子はなく、1967年メキシコで離婚。1967年、フィラデルフィアでテオ・ルーバニスと再々婚し、子はいない。
- キャロライン・スペンサー＝チャーチル（ロンドン、1923年11月12日 - 1992年1月5日）
- 1946年12月5日、ウッドストックでチャールズ・ユグノー・ウォーターハウス少佐（1918年6月11日 - 2007年7月15日）と結婚し、マイケル・トーマス・ウォーターハウス（1949年5月25日生）、エリザベス・アン・ウォーターハウス（1951年生）、デイヴィッド・チャールズ・ウォーターハウス（1956年生）の3名の子をもうけた。
- ジョン・ジョージ・ヴァンダービルト・ヘンリー・スペンサー＝チャーチル（1926年4月13日 - 2014年10月16日）
- ローズマリー・ミルドレッド・スペンサー＝チャーチル（ロンドン、1929年7月24日 - ）
- エリザベス2世の女官で、戴冠式でエリザベス2世のMaid of honourを務めた。1953年6月26日、オックスフォードでチャールズ・ロバート・ミュア（1972年没）と結婚し、アレキサンダー・ペピーズ・ミュア（1954年生）、サイモン・ハントリー・ミュア（1959年生）、メアリー・アラベラ・ミュア（1962年生）の3名の子をもうけた。息子アレキサンダーはスノードン伯爵夫人マーガレットの代子。
- チャールズ・ジョージ・ウィリアム・コリン・スペンサー＝チャーチル（ロンドン、1940年7月13日 - 2016年12月21日）
- 1965年7月13日、ギリアン・スプレックルズ・ヒュラーと結婚したが子はおらず、1968年離婚。1970年、室内装飾家ナンシー・ランカスターの又姪であるエリザベス・ジェーン・ウィンダム（1948年生）と再婚し、ルパート・ジョン・ハロルド・マーク・スペンサー＝チャーチル（1971年11月26日生）、ドミニク・アルバート・チャールズ・スペンサー＝チャーチル（1979年生）、アレキサンダー・デイヴィッド・スペンサー＝チャーチル（1983年6月9日生）の3名の子をもうけた。
亡くなる6週間前の1972年1月26日、彼はアメリカの出版者マイケル・テンプル・キャンフィールド（最初の妻はジャクリーン・ケネディ・オナシスの妹キャロライン・リー・ブーヴィエ）の未亡人（フランセス・）ローラ・キャンフィールド（旧姓チャテリス、ロンドン、1915年8月10日 - 1990年）と再婚。彼女はウェミス伯ヒューゴ・チャーテリスの次男オナラブル・ガイ・ローレンス・チャーテリス（1886年5月23日 - 1967年）とその妻フランセス・ルーシー・テナント（1887年 - 1925年11月5日）の次女。ローラの姉アン・ジェラルディン・メアリー・チャーテリス（1913年6月19日 - 1981年）は小説家イアン・フレミングと結婚。ローラはマールバラ公との結婚前、ロング子爵ウォルター・ロング、ダドリー伯ウィリアム・ワードと結婚、離婚していた。
ジョンの死後、同名の息子のブランドフォード侯ジョンが引き継いだ。彼は没後、元先祖伝来の邸宅であったブレナム宮殿のチャペルに埋葬された。
祖先
脚注
外部リンク
- Hansard 1803–2005: contributions in Parliament by John Spencer-Churchill, 10th Duke of Marlborough（英語）
- John Albert William Spencer-Churchill, 10th Duke of Marlborough, thepeerage.com
